English

Sapporo Conference for Palliative and Supportive Care in Cancer 2014 がん緩和ケアに関する国際会議 2014.7.10 fri - 11 sat 主催/医療法人 東札幌病院

  • ごあいさつ
  • 理事会
    • 理事会
    • シニア・アドバイザリー・コミッティ
  • Sapporo Conference
    • 大会長・副大会長からのご挨拶
    • 開催概要
    • 日程表・プログラム
    • 座長・演者・司会の皆様へ
    • 参加者の皆様へ
    • 一般演題募集要項
    • 会場アクセス
    • 宿泊案内
  • アーカイブ
    • 2014
    • 2017
    • 2023
  • お問い合わせ
  • ダウンロード


ごあいさつ

「第5回がん緩和ケアに関する国際会議」のご案内

新しい時代を迎えようとしているがん緩和ケア


“がん緩和ケアのオリンピック”とも称される「がん緩和ケアに関する国際会議:Sapporo Conference for Palliative and Supportive Care in Cancer (SCPSC)」は、2026年7月に開催される第5回SCPSCのプログラムを確定しご案内の運びとなりました。
ここ数年来、私は緩和ケアの研究と実践がターニングポイントを迎えていると各所でお話ししてきました。その根拠の一つは、がん、神経難病、慢性心不全、また昨今のCOVID-19感染症などさまざまな疾患に特異的な緩和ケアを専門的に提供し、かつそれらの独自の科学的研究を行う施設・研究者が誕生している現状に依ります。今一つは国・地域の実情や施設の思想により意図的に全ての疾患を対象とする非特異的な緩和ケアを提供する施設・医療者の存在です。この後者の事実は世界の保健医療行政の上で大きな意味を持っています。
第5回SCPSCのプログラムは、前者の現況を鑑みてpalliative oncologyとpsycho-oncologyの革新的なプログラムの編成を試みました。そして見事に期待していた通りのそれぞれの分野の革新的な研究者の登場を得ることが出来ました。すなわちすでにターニングポイントの時期を経て、新しい緩和ケアの研究と実践の時代であることを実感しているところです。
その基本となる4つのシンポジウムの企画は以下の方々に依頼しました。
「1. オピオイド」に関する企画はDr. Russell PortenoyとDr. David Huiが、「2. 免疫療法を含め化学療法などの緩和的がん治療」に関する企画はDr. Areej El-JawahriとDr. Shunichi Nakagawaが、「3. psycho-oncology」の企画はDr. Friedrich StiefelとDr. Sarah Dauchy そしてDr. Camilla Zimmermannが、「4. 安楽死問題」の企画はDr. Luc Deliens とDr. David Currowが 考案し、それぞれ非常に革新的な内容となっています。

また2023年12月22日に発刊したニュースレターIRS-SCPSC News Letterで述べたように、一般演題の発表は口演セッションとポスターセッションの二部構成とし専門家を交えての教育的な運営を計画しています。ここに多くの方々の演題の応募を期待しています。その他教育講演としてDr. Karen Steinhauserによる「スピリチュアリティ、スピリチュアル・ケアの比較文化学」を予定しています。特別講演にはDr. Herwig Czechによる「The Lancet Commission on medicine, Nazism, and the Holocaust: historical evidence, implications for today, teaching for tomorrow」が確定しています。このテーマは緩和ケア、医学・医療にのみならず、延いては現代の世界のカオスに対し重要な示唆を与えるものと思います。

SCPSCは3年毎にがん緩和ケアに携わる世界の一流のリーダー達が重要な課題について競合的ではなく議論し合う場となっています。そのため“がん緩和ケアのオリンピック”と親しみを込めて言われています。palliative oncologyとpsycho-oncologyに関係する方々、そしてがんに限らず他の疾患の緩和ケアに携わる多くの方々のご参加を期待申し上げる次第です。



石谷邦彦
The International Research Society of the SCPSC理事長
医療法人東札幌病院 理事長
2024年10月15日


TOP