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Sapporo Conference for Palliative and Supportive Care in Cancer 2014 がん緩和ケアに関する国際会議 2014.7.11 fri - 12 sat 主催/医療法人 東札幌病院

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ごあいさつ

現在、ロシアのウクライナへの軍事侵攻により戦争の悲劇が展開されています。世界の人々は、日々凄惨な映像を目の当たりにし涙を流し、心を痛めています。
そのような困難な状況を鑑みて、2022年7月開催予定であった第3回・第4回がん緩和ケアに関する国際会議(3rd&4th Joint SCPSC)のしばらくの間の延期を表明しました。しかしながら、この現況の中でこそ私達のSCPSCを開催する深い意義を認め、安全を図りつつ、2023年4月27~29日に開催することを決意いたしました。

がん緩和ケアに関する国際研究学会(The International Research Society of the Sapporo Conference for Palliative and Supportive Care in Cancer: IRS-SCPSC)は、2019年10月SCPSC理事会承認などの諸手続きを経て正式に国際研究学会として発足致しました。本学会の創設趣意は、プラハ憲章の “palliative care as a human right (2013年)” の理念のもと緩和ケアのscienceとしての先鋭的な追求と表明致しました。Scienceはnatural science(自然科学)とhumanities(人文科学=人為の所産を研究する社会科学sociologyと、人間本性を研究する哲学philosophy)の両者で構成されます。特にがん緩和ケアの研究は両者の調和した展開が不可欠です。近年臨床腫瘍学と緩和ケアの統合が世界のがん医療関係者の共通認識となってきました。本学会はその主意をさらに発展させ、scienceを強調しpsycho-oncologyを包含したpalliative oncology(緩和腫瘍学)の確立を唱えています。本学会は地理学的にアジアが中心と連想されますが、その思想はアジアを越えて世界の空間を志向しています。そのことは本学会websiteに掲載されているアーカイブのプログラムの内容でお判り頂けると思います。また本学会はBritish Medical Journal Supportive and Palliative Careがofficial journalとなっており、世界に開かれていることの証左のひとつであると思います。
2015年国連は「我々の世界を変革する;持続可能な開発のための行動指針」を採択し、17の目標Sustainable Development Goals (SDGs)を設定しました。その健康分野の目標がGoal3としてUniversal Health Coverage (UHC)を中心に展開されています。そしてUHCの4項目の一つに緩和ケアが取り上げられています。これは未来に向けての新たな保健医療の枠組みが設定された事を意味しています。本学会でもこの潮流を見据えた議論が展開される事でしょう。

3rd&4th Joint SCPSCが紆余曲折の結果、2023年4月27~29日の開催となりました。これまで多くの関係する方々にご迷惑をお掛けしました。しかしながら、魅力あるプログラムに免じお許しを頂き、ぜひ皆様のご参加をお願い申し上げる次第です。
Palliative oncologyに関係する皆様と、がんに限らず他の疾患の緩和ケアに携わる皆様の多くのご参加を期待しております。



石谷邦彦
The International Research Society of the SCPSC理事長
医療法人東札幌病院 理事長
Asian Editor, BMJ Supportive & Palliative Care
2022年11月24日


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